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切らずに注射で治す「いぼ痔」の治療  ―ジオン硬化療法―
高知記念病院 肛門外科・消化器外科・外科 金子 昭 医師
―いぼ痔(じ)の根本的治療は?
金子 根本治療には、①従来の切り取る手術②切らずに、いぼ痔を直接注射で固めて治す「ジオン硬化療法」(アルタ療法)があります。「ジオン硬化療法」が日本で開始されてから11年が過ぎ、既に約42万人以上がこの治療を受け、さらに増加する傾向にあります。
―なぜ「ジオン硬化療法」が急速に増えているのですか?
金子 それは簡便に治療ができて、治療効果が良いからです。さらに、術後に肛門痛が少ないため排便が楽にできること、1泊入院で治療の翌日には退院できること、局所麻酔で治療できることなどが主な理由です。
―どのようないぼ痔にジオン硬化 療法が効きますか?
金子 肛門の中のいぼ痔が「内痔核」で、肛門の外に出たままのいぼ痔が「外痔核」です。ジオン硬化療法は、排便時に飛び出る「脱出性内痔核」と、出血を繰り返す「出血性内痔核」に特に効果的です。長期間出っ放しのいぼ痔(外痔核)を伴うときは、ジオン硬化療法と外痔核切除とを局所麻酔で同時に行います。
―治療後の症状の改善などは?
金子 「便が真っすぐスムーズに出る」「排便することが怖くなくなった」「血液さらさらの薬をやめずに、安心して治療を受けられた」「脱肛や出血を気にせず散歩や運動ができる」など、明らかな症状の改善が見られます。良性疾患であるいぼ痔には、簡便に治療ができて治療効果の優れたジオン硬化療法が今後もますます増えていくと考えています。
[略歴] 昭和56年 山口大学医学部卒 平成2年 高知医科大学第一外科講師 平成18年 高知記念病院外科