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高次脳機能障害について
南国中央病院 リハビリテーション課 作業療法係 山本 真
 高次脳機能障害とは、脳卒中などの疾患や交通事故などの脳外傷により脳がダメージを受けることで生じる、言語・記憶・行動・学習・注意などの認知機能や精神機能の障害を指します。
 具体的には、一つのことに集中できない、注意が長続きしないなどの注意障害、人の名前や場所、出来事などが覚えられない記憶障害、目標に向かい計画的に行動できない遂行機能障害、気持ちの抑えが利かない、ささいなことに執拗(しつよう)にこだわるといった社会的行動障害などがあります。
 高次脳機能障害は身体障害とは異なり、外見からは分かりにくい障害です。そのため、患者さまの高次脳機能障害によって生じるさまざまな行動や言動は、性格の悪さ、やる気のなさなどといったことで処理されてしまいます。なぜそうなるのかが理解されずに仕事や生活を続けていると、職場や地域との良好な関係が保てず、時にはストレスから心身に不調を来し、社会生活を円滑に送ることが困難となる場合もあります。困ったときは1人で抱え込まず、専門家への相談をお勧めします。身体障害と同様、リハビリによる機能改善や環境調整、代償手段などの助言、援助を受けることができます。
 また、当事者・家族会というものもあります。障害に対する知識や対応方法の情報が得られたり、同じような悩みや不安を抱える者同士だからこそ分かり合え、孤立感の解消やストレスの軽減につながったり、社会参加の場としても重要です。