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低栄養とリハビリテーション
南国中央病院 栄養課 中澤華子 管理栄養士
 リハビリ対象者にはさまざまな栄養障害(低栄養・過栄養)やサルコぺニア(加齢による骨格筋量と骨格筋力の低下)が多く認められます。栄養障害やサルコぺニアは、身体機能の低下や疲労感、気力の低下などをもたらします。リハビリと同時に適切な栄養ケアを行うことでリハビリの効果を高めることができ、日常生活動作(ADL)の向上が得られやすくなります。
 私たち管理栄養士は、患者さまの疾患を考慮しながら、体格や活動量に合わせて食事を提供していく必要があります。当院では、独自の基準を用いて低栄養のリスク分けを行い、低栄養もしくは低栄養リスクの可能性のある患者さまに対しては週1回の再評価・適正、過栄養の患者さまに対しては2週間ないし1カ月に1回再評価を行っています。定期的に行われるカンファレンス(多職種との会議)に参加することで、リハビリの負荷量や進行状況、病棟での患者さまの状態を知り、場合によってはその情報に合わせて目標やアプローチ内容を変更します。
 さまざまな理由により、リハビリに必要な栄養量が確保できない方には、必須アミノ酸のバリン・ロイシン・イソロイシン(BCAA)やビタミンD、また中鎖脂肪酸(MCT)に配慮した栄養補助食品を付加しています。患者さまにできるだけ好んで摂取していただけるよう、食事だけではなく、栄養補助食品の形態や味に関しても嗜好(しこう)調査を行うことは必要だと思います。
 いかにリハビリの効果を高めることができるのか、食事・栄養面からサポートをするのが私たちの仕事だと思っています。今以上に多職種との連携を図り、早期回復を目指していきます。