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セクシュアルマイノリティー(性的少数者)のリハビリテーション(全人間的復権) ②カミングアウトとアウティング
南国中央病院 宮本寛 医師
 2019年1月10日に電通が発表した、18年10月に行った「LGBTQ」を含む性的少数者に関する全国調査結果によると、その人口割合は8.9%でした。偏見、差別、嘲笑に合うことを恐れて、自分が「LGBTQ」などの性的少数者であることを周囲に言い出せない人をクローゼットといいます。クローゼット(衣装室)から出て来られない人という意味です。家族や知人などの周囲の人や、場合によっては社会全体に告げることをカミングアウトといいます。勇気のいる行動であり、信頼できる人にしか公表できません。同社の行った15年の調査では、7.6%でした。この3年間で日本社会が変化し、カミングアウトしやすくなったことも一因であると考えられます。ここで重要なことは、カミングアウトされた側の人の受け止め方と、行動です。決してしてはならないことがあります。カミングアウトしてくれた人のことを、その人のことを知っている誰かに他言することです。その行為をアウティングといいます。信頼を裏切る行為となり、場合によってはカミングアウトした人が偏見、差別、嘲笑などに合うこともあります。その結果、自殺した人もいました。性的少数者に対する理解と支援をする人をアライ(支援者/同盟)といいます。自分自身がアライとなることが日本の社会のリハビリテーション(全人間的復権)が進むことになります。
1995年3月 高知医科大学医学部医学科卒業 1995年4月 医療法人近森会 近森リハビリテーション病院 2009年4月 医療法人地塩会 南国中央病院