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血糖コントロールの目標について
青柳クリニック 糖尿病内科・内科 高田浩史院長
髙田 糖尿病における血糖コントロールの指標として、血糖値は食事や運動によって変化しますので、直近の1~2カ月の血糖値の状態の目安となるHbA1c(ヘモグロビン エー ワン シー)を一般的に使用します。
 糖尿病の三大合併症(末梢神経障害、網膜症、腎症)はHbA1c 7%を超えた状態が持続すると徐々に進行します。また大血管障害(心筋梗塞、狭心症、脳梗塞等)はHbA1c 7%未満でも健康な人よりは発症しやすくなることが分かっています。そのため日本糖尿病学会では、血糖コントロールの目標として合併症予防のための目標をHbA1c7%未満、血糖正常化を目指す際の目標をHbA1c6%未満としています。
 最近、高齢患者さんにおいて、HbA1cの低下が必ずしも寿命の延長につながらない場合もあることが分かってきました。そのため患者さんの糖尿病になってからの期間、併存疾患、認知機能、家族のサポートの状況、使用する薬剤等を考慮して、個々に治療目標を立てることが重要になります。一方でHbA1cが正常より高値の場合は、インスリンを作っている膵臓に負担がかかっている状況です。この状況では膵臓機能が徐々に低下していくことが分かっています。若い患者さんにおいては、今後の長い人生を考えると可能な限りHbA1cを正常値に近づけることが大切になります。
平成14年 久留米大学医学部卒業 平成14年 高知医科大学第二内科(現 高知大学医学部内分泌代謝・腎臓内科) 平成15年 高知県立中央病院 平成25年 東京女子医科大学 糖尿病センター 平成26年 高知大学医学部内分泌代謝・腎臓内科