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夏に多い虫による皮膚炎
高知記念病院 皮膚科  安井 喜美 医師
安井 夏になると肌の露出が多くなるので、虫に刺されることが増えます。
ー代表的なものを教えてください。
安井 最も多いのは蚊に刺されることでしょう。赤く膨れてかゆみがありますが、年齢によって反応の強さが違います。山菜採りやハイキングで山や渓流沿いに行くと、ブユに刺されることがあります。刺されて半日ほどで赤く腫れてきます。かゆくてずっとかいていると、慢性痒疹(ようしん)という治りにくい状態になることがあります。庭仕事などでよく見られるのが毛虫皮膚炎です。ツバキ、サザンカなどによくいます。直接触らなくても、毒針毛は風で飛ばされて洗濯物に付くことがあります。かゆみの強い赤いぶつぶつが出ます。公園を素足にサンダルで歩いていて起こるのがネコノミ刺症です。足首から下腿(かたい)に水疱(すいほう)ができて、とてもかゆいです。線状の皮膚炎を起こす虫がいます。アオバアリガタハネカクシという虫です。皮膚に止まった虫を払いのける際に体液が付着して、線状に赤くなります。
ー治療について教えてください。
安井 いずれの虫による症状も、基本的にはステロイドの外用剤を使います。ステロイド剤を怖がる方もいますが、最初に強いステロイド剤を使うことで早く炎症を抑え、治療期間を短くすることができます。特に子どもでは、引っかいているうちに“とびひ”になることもあるので、早く抑えることが大切なのです。
平成 4年 高知医科大学医学部卒業  平成22年4月 高知記念病院