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最近の糖尿病の治療薬について
高知記念病院分院 青柳クリニック 糖尿病内科・内科 高田浩史院長
 糖尿病治療薬は進歩しています。比較的最近登場した2種類の薬について紹介します。一つ目は、血糖値の高いときだけインスリン分泌を増やして血糖値を低下させるインクレチン関連薬です。インクレチン関連薬には内服薬であるDPP-4阻害薬と自己注射薬であるGLP-1受容体作動薬があります。またそれぞれに毎日使用するものと、週1回使用するものがあります。この薬のみでの治療では低血糖を起こしにくいことや、一部の薬には体重減少や食欲減少効果があることも知られています。
 二つ目は、尿中への糖分の排せつを増やすSGLT-2阻害薬です。血糖低下作用以外にも、高血圧、脂質異常症、脂肪肝、減量などの有用性も知られています。副作用としては尿中の糖分量が増えると尿量が増えるため、特にこれからの季節は脱水症に気を付ける必要があります。また尿路系の感染症を増やす可能性もあります。
 当院では上記の薬剤に関して取り扱っていますが、これらの薬剤が必ずしも全ての患者さんに適しているわけではありません。患者さんの状態や検査にて適切に治療薬を選択する必要があります。また、新薬は長期間投与したときの副作用に関しては不明な点もありますので、慎重な診療が必要になります。
 最後に糖尿病治療薬は進歩していますが、糖尿病治療の基本は食事、運動療法であることは忘れてはいけません。
平成14年 久留米大学医学部卒業 平成14年 高知医科大学第二内科(現 高知大学医学部内分泌代謝・腎臓内科) 平成15年 高知県立中央病院 平成25年 東京女子医科大学 糖尿病センター 平成26年 高知大学医学部内分泌代謝・腎臓内科