Home  >>  南国中央病院  >>  地域リハビリテーションとは
地域リハビリテーションとは
南国中央病院 宮本 寛 医師
 冬のある寒い朝、配達に来たK牛乳屋さんが、玄関で転んでいる1人暮らしのMさんを発見しました。Mさんは、牛乳屋さんのために玄関の明かりをつけておこうと思ったのですが、早朝は脳卒中でまひした筋肉が硬くなってしまうため、うまく歩けなかったのです。そこで玄関先に、動きを感知して自動点灯するライトを付けましたが、今度は牛乳を取りに行って転びました。優しい牛乳屋さんの案で、玄関の中の下駄箱の上に牛乳を置いてくれることになりました。しかし、Mさんは下駄箱の上の牛乳を取りに行く時に、またもや転んでしまったのです。そこで牛乳屋さんは妙案を考えました。結果的にMさんは朝、牛乳のことで転ぶことはなくなったのですが、その妙案とは…。
 牛乳を冷蔵庫の中まで配達することです。「障害のある人々や高齢者およびその家族が住み慣れた所で、そこに住む人々と共に、一生安全に、生き生きとした生活が送れるよう、医療や保健、福祉および生活にかかわるあらゆる人々や機関・組織がリハビリテーションの立場から協力し合って行う活動の全て」を地域リハビリテーションといいます。このK牛乳屋さんの思いやりこそ、地域リハビリテーションといえます。
自分にもできることは何かないでしょうか。
1995年3月 高知医科大学医学部医学科卒業 1995年4月 医療法人近森会 近森リハビリテーション病院 2009年4月 医療法人地塩会 南国中央病院