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治療期間短縮のために
濵田正人 理事長
 従来インプラントが骨と結合する(オッセオインテグレーション)期間は、下顎(かがく)で3カ月、上顎で6カ月とされてきました。特殊な即時荷重をするケースを除き、インプラント上部構造を装着するまでは骨内のインプラントに力がかからないようにしないと、インプラントが微小動揺のため骨とくっ付かなくなるからです。
 インプラントの表面構造も初期のチタンの削り出しから、より早く、より骨との接触面積を広くし強固に結合するようさまざまな表面処理の方法が考えられてきています。ハイドロキシアパタイト、陽極酸化処理、タイユナイト、酸エッチング等々が考え出され、治療期間の短縮、強固な結合をそれぞれ果たしてきています。
 その中でも親水性を高めたインプラントでは従来の半分の期間で結合を得られるタイプのインプラントもあり、3カ月待っていただいていたのが1、2カ月で同等の結合力を得られるようになりました。親水性を高めることにより手術後の血液を引き付け離さないことで、インテグレーションまでの期間が短縮されるわけです。
 治癒過程の促進において、①血餅(けっぺい)安定性の促進②骨血管新生化の促進―が重要になります。インプラント表面の超親水性、科学的活性化特性によりタンパク質の接触面積増やすことができ、血液タンパク質の吸着量を増加させてフィブリノーゲンの網を形成させます。そして血管網が早期に形成されることにより治癒過程が促進されます。それは次に起こる骨形成の成熟効率を促し、インプラント周囲の骨細胞が石灰化する割合がより高く、早くなるということです。
 手術後のインプラントの失敗(ロスト)は、インプラント埋入後の1カ月以内に起こることが多いのですが、早くに骨との結合を得ることによりロストの危険性も減少させるため、結果として安定性が高くなります。
1961年いの町生まれ、1999年朝日大学歯学部卒業後、2002年やえもん歯科開業、 2012年医療法人ソフィア・ソフィアデンタルクリニックとして移転。